2026千葉大【理系数学】解説・解答・講評

2026千葉大学の理系数学の解説・解答・講評をお届けします!
千葉大の数学の特殊性

↑でもお話ししているんですが…
千葉大の数学の入試では、
文系数学と理系数学が同じ冊子で配られる!
めぐろ塾の安田ことは、千葉大を受ける人は覚えておいてください。
かつ…
理系数学では、学部・学科によって解く大問が変わる!
ことになるので、理系の人は解く大問を間違えないように気を付けましょう!



表紙を入手できなかったんですが、多分2024と同じく↓の形かと思います。表紙お持ちの方がいらっしゃったら教えて頂けると幸いですm(_ _)m
| 学部・学科等 | 解答する問題番号 | 試験時間 |
|---|---|---|
| 教育学部(中学校コース数学科教育分野) | 3~8の6問 | 150分 |
| 理学部(物理学科、化学科、生物学科、地球科学科) 工学部 情報・データサイエンス学部 園芸学部(園芸学科、応用生命科学科、緑地環境学科) 薬学部 先進科学プログラム(物理学関連分野、工学関連分野、情報・データサイエンス関連分野) | 4~8の5問 | 120分 |
| 理学部(数学・情報数理学科) | 4~9の6問 | 180分 |
| 医学部 | 5~9の5問 | 120分 |
本記事では理系数学を対象とするので、大問4~9の解説・解答・講評となります。
教育学部(中学校コース数学科教育分野)を受験する人は、大問3については文系数学の記事をご覧ください。
4
問題


考え方



今年は小問集合スタート。どれもカンタンな問題です。
(1)は余事象。24の正の約数の個数から、24の倍数の個数を引きましょう。
(2)は合成。合成角が分からないタイプですが、本校受験者であれば多数の類問経験があるでしょう。
(3)は空間の2直線の交点となす角。記述式なので、
- ねじれの位置にないことを断る(解答の「全式が成立」)
- 鋭角への補正は必要ないが、「2直線のなす角」を「方向ベクトルのなす角」で考えるので、範囲の違いを明記する(解答では「ベクトルのなす角」を \(\phi\) と別設定しています)
とかに配慮できるとベストでしょう。



今年のセットで明らかな点取り問題ってゆ~と、これくらいしかありません。これを解かせてもらえない医学部の人が可哀想…
解答




5
問題


考え方
(1)は増減凹凸表を作るだけ。本校受験者には釈迦に説法かと思いますが、
変曲点は \(f^{\prime\prime}(x)=0\) だけではダメで…
↓
その前後での \(f^{\prime\prime}(x)\) の符号変化が必要!
なので、増減表だけ作って変曲点を別計算すると減点されます。増減凹凸表を作ってしまうのがタイパはいいでしょう。
(2)は…





めぐろ塾↓のテキスト↑とほぼ一緒


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頂いたお問い合わせへのリアクション以外で、こちらからご連絡することは一切ありません。安心してお問い合わせください。
部分積分使うだけです。ま~有名な形なんで、本校受験者であれば誰しも経験はあるでしょう。



しかし…(3)は経験がある人ほど戸惑ってしまう問題…
この手の問題の極限は、
「被積分関数の評価からはさみうちの原理」や「漸化式で数列を書き換え」が定石
↓
これらは \(n\to\infty\) の場合の定石だから、\(r\to\infty\) の本問では通用しない!
とゆ~意地悪な設計です、僕は10分くらいこの方向で試行錯誤しちゃってタイムロス…プロなのにバカなんすかね?(笑)結局、\(\displaystyle\frac{\infty^n}{e^{\infty}}=0\) を意識して、
(2)の漸化式 \(a_{n+1}=(n+1)a_{n}\)\(\:+e^{-r}r^{n+1}\) を観察
↓ \(r\to\infty\) なら…
ほぼほぼ \(a_{n+1}=(n+1)a_n\)
ってことに気づくと、 \(a_{n+1}=f(n)a_n\) → ずらしてく って漸化式のお決まりで解くことができます。



因みに解答打ち込んでおいてなんですが…
数学的にはちょっと微妙な解答です…
(3)の冒頭で引き算の極限を分解しちゃってるんですが、これは収束が確定してないとやっちゃアカンので。本当にベストな解答を書くのであれば、
n番目から1番目まで下ろす ではなく
↓
1番目からn番目まで、その都度収束を確認しながら上げる
(厳密には帰納法証明)
って形になるんですが、lim記号とか多くなりすぎるんで、分かりやすさ重視の解答とさせて頂きました、悪しからずご了承ください。



ってかこの部分は理解しなくていいです(笑)
(2)まで解けてれば及第点でしょう。
解答




6
問題


考え方



難しい問題ではありません。
(1)は \(n^2\) 個の格子点から2つ選んだとき、隣り合う場合の確率を求めるだけ。解答のようにタテとヨコで別カウントすると分かりやすいでしょう。
(2)は条件付き確率とは言えません、過去に遡らないので。ただの(3)のヒント。Pのまわりのひし形状にQをとることに気づくだけ。
(3)は正方形上に並んだ格子点で、Pが辺の端に近づくとQの取り方が減ることに注意してカウントしていくだけ。



と…
ただ聞くとカンタンに思えるかもしれませんが、端の部分の個数をカウントしなきゃいけないことに結構イヤになりましたし…
解答書きづれぇえええええええええええええええええええええええええええええええー!!!
試験時間内で言うと、解答くらいの記述量が無難かと思います。ってか答当たってれば大成功な問題。
解答




7
問題


考え方
(1)はド・モアブルの定理使っとくだけです。8周期になってイライラしますが、冷静に解答しましょう。



ここからは「複素数」ってよりは「整数」問題
(2)は絶対値を成分計算して、両辺の有理数部と無理数部の係数の一致から連立方程式を導いて解くだけ。
(3)は、
nの可能性が多すぎてムリぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいー!!!
って混乱を誘ってくる系問題ですが…
\(z\) は「1の8乗根」で8つの可能性しかない
↓
8つだとまだ多いので、\(z\) を「-1の4乗根」と捉え、可能性を4つに
↓
\(w=\:\)(整数)+(整数)\(z\)+(整数)\(z^2\)+(整数)\(z^3\) と表せる(※)
↓
(2)と同様にして、4つの整数を確定すれば良い
って形で解くことができます、整数や周期数列によほど慣れていれば…(笑)因みに※の部分の論証で、nを4で割った余りで場合分けしようかとも思ったんですが…
「と表されるものを全て求めよ」
↓
\(n\to\infty\) と解釈して解くべき
に思えたのと…



メンドくさかったんで(笑)
割愛しました、悪しからずご了承くださいm(_ _)m他の問題のボリューム等を考えても、解答くらいの記述量が無難に思えます。
解答




8
問題


考え方



思考的には難問ではありません。ただ…
(1)の積分計算・(2)の微分計算による論証…
共にメンドくさすぎる…
(1)は、
領域が回転軸をまたぐ場合の回転体の体積
↓
対称移動で、回転軸の片側に集める
ってのは当たり前として、領域を作図してみれば、
右端が、円柱の外にはみ出すことがある
↓
場合分けが必要
ってのはすぐに分かるでしょう。しかし…回転軸が動いているのでやりにくい…



ってことで解答では回転軸が \(y\) 軸になるように平行移動してやりましたが、混乱が減るだけで計算量的なメリットはありません。
\(\displaystyle\frac{\pi}{4}≦t≦\displaystyle\frac{\pi}{2}\) のときの体積(解答の \(V_1\))を先に計算し、\(0≦t<\displaystyle\frac{\pi}{4}\) のときはそれに右端の追加、って形でなるべく楽しようとはしたんですが、普通に計算するのと大して計算量変わらないと思います。いずれにしても各場合分けで部分積分を2回やらないといけないので、ホントに計算はメンドウ…



僕も \(0≦t<\displaystyle\frac{\pi}{2}\) の部分積分でプラスマイナスをミスし、Gemini先生と答が合わなくて発狂したので、試験時間内ではアウトだったと思います…
(2)は、
つぎはぎ関数 \(V(t)\) の最小
↓
各場合の増減を調べて、1つの増減表にまとめる
という典型内容ですが、(1)の計算が正解している期待値が低いので、試験時間内であまり攻めるべき問題ではないと思います。ただ、
\(V(t)\)=(2次関数)+(三角関数)
↓
増減を把握するのに2階微分が必要!
ってのはすぐ分かると思うので、2階微分の姿勢は見せて、部分点は拾うようにしてください。
解答






9
問題


考え方



カンタンな問題ではありませんが、「フェルマーの小定理」という有名内容なので、例年の千葉大9よりはマシなんじゃないでしょうか?
(1)は帰納法証明。\(n=k+1\) のときの証明で二項定理を使うのは、序文で「\(_{p}C_{j}\) が \(p\) の倍数である」ことが言われているので、「フェルマーの小定理」の経験が浅くても何とかなるでしょう。
(2)も二項定理使ってれば何とかなります。
(3)は、
(2)は、(1)の \(n\) が「\(p\) で割った余りが \(1\)」のときについて考えている
↓
「\(p\) で割った余りが \(r\)」として考えれば良い
というストーリーは読みやすいんじゃないでしょうか?結局これも二項定理です。



僕は(1)の結果利用とか、\(R(r)\) が \(0\:,\:1\:,\:\cdots\cdots\:,\:r-1\) と1:1に対応することを示すべきか(恐らくいらない、恐らくw)とかに悩んじゃったりしましたが…
ノリで…
\(p\) 周期につき1個あるっぽいから、\(0\:,\:1\:,\:\cdots\cdots\:,p^2-1\) の \(p^2\) 個の中には \(p\) 個ある!
っ気づきやすい問題ではあるでしょう。二項定理利用の姿勢と、このノリで答を当ててれば(3)は大成功に思えます。
解答




講評
去年2025の解説記事も作成しましたが↓


これと比べると…
| 解答方式 | 試験時間・大問数 | 難易度 |
|---|---|---|
| 記述式 | 学部・学科によって変わる | やや難化 |
に思えます。難しかった昨年よりもさらに完答しにくい問題ばかりのセットでした…
まず、
4が回答範囲に含まれている場合、この完答は必須!
になるでしょう。



他は完答しやすい問題がありません…
難易度・計算量的には6と7はまだ完答しやすい方ですが、典型とは言えない問題なので、完答が容易とは言えません…
5(2)まで・6(2)まで・7(2)まで・9(2)までをなるべく当て、他は部分点狙いに徹する!
のがベストなテストだったかと思います。
今回の記事に関しての質問や、ミスを見つけた場合のクレーム(笑)めぐろ塾へのお問い合わせはこちら↓からお気軽にどうぞ!


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